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2023.08.03〜05

8月3日(術後一日目)

結局夜は全然寝れなかった

なぜなら、腕に巻かれた血圧計が一時間に一回自動で血圧を測ってくるため

おまけに左手にはパルスオキシメーターついてるし

口には酸素マスクついてるし

もちろん点滴も刺さってるし

逆にこれで寝られるやついるか?

 

夜中腹痛くて看護師さん呼んだら

痛み止めの筋肉注射してくれたよ

結構痛くてあでででって言っちゃった

それでもお願いしたい程度には傷口が痛かったもよう

 

 

朝起きた時の私、記憶ないけどこんな感じだったようです

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てかそういえば、今日会社の健康診断だった(病院行って受けるやつ)!!!!!!と思い出す

このままじゃ無断キャンセルクソ野郎になってしまう

個室だったのでベッドに横たわったままこっそり病院に電話

その時の自分、マジでか弱い声しか出てなくて、病院の人にガチめに心配された

とりあえずクソ野郎にはならずに済んで一安心

いつのまにかまた眠っていると(ていうか寝るしかやることない)

昼ごはんが運ばれてくる

 

えっ…?昼ごはん…?

私、今寝返りすら打てないのに昼ごはん…?

 

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当時のかわいそうなLINE

 

結局、リクライニングをできるだけ上げて、なんとかお皿を手に取り、寄りかかった姿勢のままちょっとだけ食べることに成功…

こぼしそうで汁物は手をつけられなかった

 

その後

ご飯を下げてもらってからしばらくすると、看護師さんがやってきて「おしものほう洗いますねー」とか言うわけ

おしも?なに?とか思いつつ不穏な言葉に身構える私

 

想像通り、股間のことだったよ!!!

 

齢29にして看護師さんに股間を洗われる日が来るとは思わなかった

手術の時の消毒液とか結構ついてるからーとのこと

ベッドに横たわったままでいいなんてすごいね…

かなりくすぐったかったです

ちなみに看護師さん同士では「インセン」って言い合ってるのをその後目にしました

多分陰部洗浄の略

明日使える豆知識

 

ちなみに私は術後しばらく尿カテーテルを付けていたのですが

想像していたような違和感もほとんど無く、むしろトイレに立たなくてもいいのでめっちゃ楽じゃん!と感動していた

人間ってどこまでも堕落する生き物

 

でも事前にもらっていた計画書で

今日のうちにカテーテル外れるらしいと知っていたので

手術前の私はへえ〜そんなに早く動けるようになるんだなあとか思っていたわけ

 

その後、大部屋に移動

さっそく歩く訓練しましょうか、と看護師さんに言われる

トイレまで歩ければ尿カテーテル外せるから、とのこと

何より術後は癒着とか腸閉塞の危険があるから、

できるだけ動いたほうがいいらしいのね

じゃあ頑張ってみますかと訓練開始

まず起き上がり方をレクチャーされる

寝返りを打つ感じで横向きになって、肘を立てて肘の力で起き上がる、っていうのがやり方らしい

素直にそれをやろうとしたんだけどね、あのね、マジでできない

まず横向きになれないのよ

ちょっと角度変えただけでありえないくらい腹が痛くて

てかなんなら、リクライニングで姿勢ちょっと変えただけで痛いのよ

こんなんで起き上がるとか、ましてや立って歩くとか絶対無理!!!!!!となり

一日目はリタイア

尿カテーテルも継続

自然に動けるようになるわけじゃなくて、頑張らなきゃ動けるようにならないんだ…とリハビリへの認識を改める

 

冗談みたいだけど

本当に術後の体のダメージってすごいのよ

数センチ切っただけでこれ?

これより大きい手術を乗り越えてきた人全員尊敬する

 

その日は意気消沈のまま熱とか出しつつ眠りました

ずっと仰向け不動なのでいい加減腰も限界

たまにお腹の空気がバカボコボコ!ってありえないくらい動いてめちゃくちゃ痛いのも無理

これは手術の時お腹に空気を入れるかららしいよ

 

 

8月4日(術後二日目)

朝早く目が覚めたので

ベッドの中で寝返りを打つ自主練してた

なんとか数秒横向きにはなれるようになり、よし…いける!と思いつつ今日の訓練待機

 

するとふいに襲ってくる咳の気配!

これがね、まじで地獄!

咳き込むなんて、一番お腹が痛い行為

でも咳出さないと息が苦しい

しばらくもがき苦しんだ後、そうだ水を飲もう!とペットボトルを手に取って横になったまま飲もうとしたら

こぼしてベッドにぶちまけた

もはや拭く元気もなくて

不甲斐なくてちょっと泣いた

その後もイヤホンとかマスクをベッドから落としたりしたんだけど、

そういうの拾ったりも何一つ自力でできなくて、

いちいち人に頼まなきゃいけないのがかなりストレスだった

 

昼過ぎ、いよいよ訓練タイム

今回は何とか起き上がって座るとこまでまず到達

でもそこで気づく

えっカテーテル刺さってるのに座っていいの!?

座ったら管がアーッ!ってなるよね!?

慌てて看護師さんに訊くと大丈夫です!!とのこと

信じるしかない

ほんとに大丈夫だった

よく出来てるなあ

ていうかね、あのね、なんとか座れたけど

まず座っただけでめまいがやばい

机にもたれかかってちょっと休憩

ていうか腹もめちゃくちゃ痛い

横隔膜から下がズシーーーンって重い感じで息が、息ができない

じゃあ立ち上がってみましょうか!と看護師さん

は、はひ…と返事しながら立ち上がる私

う、ウワアアアア!!!!!重力!!!!!!重力!!!!!!(当時の感想)

もうね、立つのってこんなに重力に逆らう行為だったっけ?という

とにかく腹が、横隔膜から下が重い、息ができない、看護師さんに色々話しかけられてるけど声を出す余裕が無い

おばあちゃん顔負けのヨロヨロ歩行のままなんとか部屋を出ることに成功

 

看護師さんにしんどい?って訊かれて

息ができないれす…と答えたら

パルスオキシメーター確認されて

でも酸素飽和度は100%なんだよね…って言われて

死ぬほど恥ずかしくて消えたかった

 

その後結局10歩くらい歩いてベッドに戻り

とりあえず尿管抜くのはもうちょっと後にしようか…ってなった

看護師さんになんか呆れられた気がして悲しくてサイレント号泣かまし

この時多分1番メンタル弱ってた

 

その後、お昼前くらいにもう一回歩いてみて

さっきよりはスムーズに立てるね!ってなったので

晴れてカテーテルが外れました〜!!

めちゃくちゃ怖かった外す瞬間

でも時間にすると一秒くらいで、しかもまったく痛くなく

私は一体何を恐れていたんだと思った

その後の排尿も痛みとかも特に無かった

あーよかったね

 

尿カテーテルが取れてからは回復早かった気がする

だんだんちょっとずつ歩けるようになって

歩けるようになると歯磨きとかも洗面所でできるし

歩けるって素晴らしい

BGM:歩いてる(モーニング娘。)

 

夕方お見舞いに来てくれた同居人にも

昨日(8月3日)より元気そうだね!と言われた

昨日は表情が死んでたらしい

 

上司が同居人に託した新聞のシマエナガの記事の切り抜きを貰った

読み物に飢えていたので大喜びで読む

上司は私が可愛い生き物好きなの知ってて、

新聞にそういう記事が載ってると切り抜きをデスクにいつも置いておいてくれる

 

そんなこんなで就寝

 

 

8月5日(術後三日目)

早朝から壮絶な寒気

嫌な予感嫌な予感…と思いながら看護師さん呼んで電気毛布を追加してもらう

あっという間に熱38.0℃

ナンデヤネーーーーーン…

 

鎮痛剤の点滴ですぐ下がりました

術後熱は珍しくないそうだけど

ここまで続くのは不思議らしい

不思議とか言わないでよー怖いからー

明日の朝は上がらないといいな

 

今日は友人がお見舞いに来てくれた

真っ青なシャツが眩しくて顔合わせて開口一番「青っ!」と言ってしまった

病院ってどこもかしこもベージュとか白とか淡いピンクだから強い色を見たのが久しぶりだったのよ

 

事前に差し入れ何がいい?と訊いてくれていて

食べ物はいつ食べれるかわからんから本貸して!

とお願いしていたので

本をたくさん持ってきてくれたよ

ライジングサン行けなくなってごめんねの話とかをしつつあっという間に面会時間終了

笑うとちょっとお腹痛かったけど笑うっていいものだなと思いました

おいしいもの食べて帰りな〜ってLINEしたら

結局コメダ来たって返事きて草が生えました

 

夕方、借りたBL漫画読んでたら

看護師さんが点滴チェックにバッ!と入ってきて

布団にバッ!と漫画隠したの見られたのめちゃくちゃ恥ずかしかった

思春期男子ムーブ

 

 

ちなみに友人が来る前、実に5日ぶり?くらいにシャワーを浴びたのですが

バカみたいな量の髪の毛が抜けて

ホラー映画みたいなリアクションしちゃった

 

 

そんなこんなで、ハイ今に追いついた!長かった!

 

明日の朝こそは熱出ないといいなーと思いつつ、眠ります!!!