仕事を辞めました。
この5ヶ月について、備忘録も兼ねて少し書こうと思う。
最初の1〜2ヶ月は良かった。
小学校の受け入れがまだ始まる前だったからほぼ事務仕事だったし、虫や植物もまだ元気なかった。
職場を訪ねてくる以前からの知り合いは、口を揃えて「なんか明るくなりましたね!」と言った。私も明るくなった自覚があった。
6月に入って、小学校の受け入れが本格化してからは一気に心身が死んだ。
死にすぎてて、この時期の記憶はめちゃくちゃおぼろげ。
死にたいしか思えなくなってたし、休職中に起こってたみたいな起床時のパニック発作がぶり返しかけてたし、夜になると日中感じた嫌だった気持ちがぶわーっと溢れ出て叫んで、同居人に宥められたりしていた。こんなふうになったのは初めてだった。
原因は「森」だった。
私は昔から植物が苦手で、行ったことのないお店に行く時は、あらかじめ内観を調べて、植木とかが置いてあったら行かないようにしてる。ファミレスでは、窓際の席に座らない。(外の植え込みが見えるから)
それが、屋内の森の中をザクザク歩かなきゃいけない仕事の中でめちゃくちゃ悪化して、家にいても鳥肌が立ち続け、体に何かが残ってる感じがして、お風呂で体を洗いまくった。
ついでにリウマチも悪化して足首が毎日痛かった。
職場の人はみんな朗らかで優しく、仕事内容にもやりがいや誇りを持って働いているように見えた。
その中で、自分の体調やメンタルに囚われて全然精力的に働けない自分に本気で嫌気がさした。
とにかくもうここでは働けないと思った。
毎日、明日はもう行けないかもしれない、というギリギリの状態だった。
でも辞める決意はできなかった。
なぜなら、ここは館長に紹介してもらった職場だからである…。
2〜3ヶ月で辞めるなんて顔に泥を塗る行為は絶対にできない、という気持ちだけでなんとか出勤していた。
多分これが6月下旬ごろ。
その後結局耐えきれず、館長に「こうこうこういう理由でもう無理かもです」と直談判した。
ところが私の、明日行けるか行かないか、くらいの切迫した感覚はイマイチ伝わらなかったみたいで、「次に働くならどこがいいのか、僕も色々当たってみますね」みたいな感じで、有難いけどそうじゃなーーいというきもちになり、それにも絶望。
本気で死にたくなり、縋るような気持ちでカウンセリングを予約した。
いつものカウンセラーさんは私の切迫した感じを理解してくれ、「この後職場に電話して『心身ともに辛いのでとにかく明日は休みます。次の出勤時に詳しく事情をお話しします』と伝えたらいいよ」と言ってくれた。滝のように泣いた。
金土日月の四日間休んだ。
そんで上司に事情を話した。
でも、森が気持ち悪い、みたいなのはあまり理解してもらえない気がしたので、リウマチを全面に押し出した。
そしたらすごく親身に話を聞いてくれて、とりあえず妥協案として、森の中に入らないで済む方法を考えてくれた。
私はそれを有難いと思いつつも、この時もう、さっさと転職先を見つけて辞めようと心に誓っていた。
その後転職活動を始めて、奇跡的に二週間くらいで行き先が決まった。
7月中旬くらいに退職の意向を伝えた。
館長への相談なしで。ほんとすまん。
だがこの頃には、森の中に入らなくて済むようになっていたので結構元気になってきていて、ほんとに辞めるべきなのか…?まだ続けられるのでは…?とか思っていた。
この葛藤は地味にずっと続いた。
それでも辞めると決意した理由は3つ。
契約職員でどっちみち5年しかいられないから。
給料がバカみたいに安いから。
まず契約で潜り込んで、募集が出たらいつかここで学芸員として働けるかもと思っていたけど、森が無理すぎるし、出張が多すぎて、ここで学芸員として働く道も見えなくなったから。
札幌で学芸員を続けるのは本当に難しい。そもそも選択肢がほぼ2つしかなく、片方は全道転勤、片方は森。
今思えば、小樽の頃は転勤もなく、森もなく、給料も割と良かった。ジジイが腐ってることを除けばいい職場だったなあ。
そもそも学芸員という仕事の内容と、私の素質が合わなすぎる。
出張が多い仕事なのに乗り物苦手、体力仕事だけど体力ない、ついでに人前で話す機会も多い。あと、美術館はなぜか自然豊かなところが多い。
東京にいればもっと選択肢あったんだろうな。ほんと残念だよ。
ということで、20代のキャリアを注ぎ込んだ職業から離れることを決めたのでした〜。
最終出勤日、職場の人がセレモニーをしてくれて、花束とかプレゼントとか貰ってしまった。
5ヶ月しかいなかったのに。
本当に申し訳ない。
けれど、本当に素晴らしいものを貰ったので、家宝にします。
最終出勤日の帰り道は本当に喪失感?寂しさ?がすごかった。職場の皆さんは好きだったし、もっと仲良くなれそうと思える人がたくさんいたから。
勢い余って、特に付き合いの多かった人たち何人かに長文の激重LINEを送ったりした。
めちゃくちゃ丁寧に返してもらって、さらに好き、となった。
仕事において確かに人間関係は重要だけど、いくら人間関係が良くても続けられない仕事はあるんだなあと知った。
1社目は仕事内容も人も合わなくて辞め、
2社目は上層部の腐敗に耐えきれなくて辞め、
3社目は環境が合わなくて辞めた。
4社目はどうなるんだろう。
もちろん全部が理想的な職場なんてあるわけなく、耐え切れる程度の困難だけがあるといいなと思う。







